【ブログ】会社員は仕事を頑張っている「フリ」だけしておけばいい。テキトー仕事のススメ。

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ノンストップ物価上昇

ディズニーランドの入場料が1万円を超えたようだ。(2023年6月)

他にも5個入のミニクリームパンが値段が据え置きで4個になったとか、雇用保険料、介護保険料がいくら上がったとか、コロナが流行りだしてからは、物価と社会保険料の上昇ネタは挙げ出すとキリがない。

さらに円の価値は下がり続けていて、ネットでは、ある6人家族がハワイ旅行で500万円かかった、という情報も見つけた。

悲観的な物価上昇グラフは割愛するが、要は日本国民の生活が年々貧しくなっていて、そのスピード感が加速度的であることは間違いない。

失われた30年

貧しさの原因は、円安もあるが、これだけ物価と社会保険料が上昇しているにもかかわらず、30年間賃金(手取り)が全く増えていないことだ。

つい先日「ユニクロの新入社員の初任給、25万5千円から30万円へ」というニュースを見た。

企業に軒並み賃上げの動きが始まったように報道されているが、それは大企業の中でもほんの一部だけであって、中小企業は蚊帳の外だ。

その実態は私自身が証明できる。

私は行政書士で独立する前に、ある中小企業で2年ほど正社員で勤めていた経験があるのだが、次年度の昇給額がなんと『650円』だった。

ちなみにその会社は従業員数10人未満の町工場などではなく、全国にいくつか支店のある比較的資本金の大きな企業だ。

最初の昇給が言い渡された日のことは鮮明に覚えている。

上司が封筒から昇給通知書の慎重に取り出し「これから渡す書面は慎重に受け取れよ。お前だけ特別な昇給額なんだぞ。他の社員には絶対に見せるんじゃないぞ」といった雰囲気を醸し出していたので、私は2階級昇進とか2万円の昇給を期待したのだが、書面に目を落とすとそこに書かれていた昇給額は650円だった。

650円ということは10年働いても6,500円しか昇給しない計算になる。

恐ろしいことに、これが中小企業勤めの現実である。

最低賃金で仕事の要求レベルが高すぎる

さらに悔しいことに、手取りは増えないくせに上層部からの圧力は増すばかりだ。

650円しか昇給しないクセに、やれ「売上げをもっと上げろ」「顧客接触回数を増やせ」「提案数を増やせ」「商品知識を勉強しろ」だの毎日要求されるわけだ。

こんなことを言われても、やる気が出るわけがない。

さらに「経営者目線で仕事をしろ」だの「もっとお客様の立場に立って…」だの言われてもできるわけがない。

昇給650円で経営者と同じ仕事を要求されても割に合わなさ過ぎるし、自分自身が生きるか死ぬかの瀬戸際の生活をしながら、お客の目線に立って提案営業できる余裕はない。

あるホテルが「時給1,300円でも人が集まらない」と嘆いていたが、そもそも高い接客レベルを要求されるホテル従業員を正社員はおろか時給1,300円で雇おうとするその姿勢が図々し過ぎて怒りすらおぼえる。

地方の事務職はさらに悲惨だ。

ハローワークで地方の事務員の求人情報を見ると、その多くが総支給18万円ほどなので、実際の手取りは13万円そこらだ。

それにもかかわらず、日本人は真面目すぎるので手取り13万円でも仕事を頑張ってしまう。

お客から「至急見積もりがほしい」と言われれば、定時で上がって友達とご飯を行く約束をしていても、友達にお詫びのLINEを入れて残業してしまう。

早出手当も付かないのに早朝の改善ミーティングに遅刻せずに参加するし、残業代も出ないのにお客の都合で夜の9時から打ち合わせに付き合わされたりする。

接客業は本当に可愛そうだ。時給899円で世界最高レベルの接客を要求される。

「もっと口角を上げて自然な笑顔を」、「尊敬語と謙譲語の使い方に気をつけて」、「電話は3秒以内に取れ」だの下らない作法をいくつも仕込まれる。

このように、最低賃金スレスレの給料の割に仕事の要求レベルが高すぎるのが問題なのだ。

仕事はテキトーでおk

だから私は、会社員やパート勤めの方には『仕事は適当にこなしておけばいい』とアドバイスをしたい。

もっと言うなら、仕事をやっている「フリ」だけしておけばいい。

どんなに売上げを上げても、経費を削減しても、業務を改善しても、昇給もないし早出残業手当も付かないのだから、真面目に仕事に取り組むだけ損だ。

営業職は1番悲惨だ。

予算を達成しようものなら「お疲れさん」の一言だけで、この年の売上高が標準化されてしまい、次年度の目標を上げられて余計に苦しくなってしまう。

だから、上司から「もっとやる気を出せ、生産性を上げろ、結果を出せ」としつこく言われても、適当に受け流しておけばいい。

手取り13万円で、毎日遅刻もせず休まず有給も消化せず、与えられた仕事を最低限こなしているだけであなたの評価は『100点満点』だ。

【令和6年2月11日補記】
本記事は令和5年6月25日に執筆したものだが、Xで以下のポストがバズっていたのでご紹介。
「いいね」が4万件を超えているところを見ると、やはり私の思考や感性は間違ってはいなかったと思う。

【令和6年2月11日補記】

休日は家でネットフリックスが正解

30年間手取り額は下がり続けているが、悲しいことにこれから上昇に転じる明るい要素はいまのところない。

昇給650円や、手取り13万円はあなたが定年するまで続くのだ。

こんなギリギリ死なない程度の給与所得の毎日では贅沢は敵だ。いや、贅沢しようにもできない。

だから、休日は一切外出せず家の中で一日中ネットフリックスを観て過ごすのが正解だ。

決してスタバでフラペチーノの写真を撮ってSNSにアップしてはいけない。せっかくの昇給650円がフラペチーノで相殺されてしまうからだ。

贅沢は敵だと思って休日は決して家から出ることなくひっそりと過ごし、夜はスーパーで買ったサッポロ1番味噌ラーメンを食べて明日を迎える。

これが手取りの増えない現代社会を生き抜く最善の方法である。

節約術については下記のブログを参考にしてほしい。

手取り10万円台から脱出する残された手段は独立起業

昇給650円や手取り13万円の生活に生きづらさや憤りを感じている方には、私は是非とも独立起業することをお勧めしたい。

独立起業すれば、手取り10万円台から抜け出すのにそう時間はかからない。

賃金以外にも独立起業は雇われよりも相対的にメリットが多い。

やらされ仕事ではなく自ら主体的、能動的に働くので、そもそも仕事を「労働」とは感じない。

嫌いな上司や部下もいないから対人関係のストレスもない。

努力した分は全てがお金に反映されて返ってくるから、やり甲斐が会社員と比べ物にならない。

だから充実感、充足感、満足感、が会社員の1,000倍高い。

独立起業のメリットは他にも書ききれないほどあるのだが、とにかく雇われで生きる人生とは比較できないほど毎日充実している。

生活レベルが格段に上がったわけではないが、少なくとも手取り10万円台からは、そう時間がかからずに脱出できるだろう。

だからいまの手取り額に辟易としている方には独立起業することを強くお勧めしたい。

いきなり脱サラして独立するのがリスキーと感じるのであれば副業から始めてみてもいい

こうアドバイスをすると決まって「独立と言っても俺(私)には何の経験やスキルも人脈もないし何から始めればいいの?」という質問を受ける。

その様な方は、こちらの記事を参考にしてほしい。

何かヒントが得られるハズだ。

やっぱり仕事はテキトーでおk

独立起業を勧めると多くの方が「そんなの無理!」と言う。

成功する保証がない、失敗がこわい。だから現状に不満があるが安パイを選ぶ。

私はこの気持ちは理解できる。だから無理に独立起業を勧めたりはしない。

独立起業して失敗するくらいなら手取り10万台でもいい、と言う方は仕事はテキトーにやっている「フリ」だけして、休日は家でネットフリックスを観て過ごせばいい。

もう一度言うが、仕事は決して頑張ってはいけない。テキトーでいい。

真面目なあなたは油断すると直ぐに頑張ってしまう。

頑張っても給料で報われないのだからあくまで仕事はテキトーでいいのだ。

反対に、現状に満足できない方は独立起業すればいい。手取り10万台を超えるまでにはそう時間を要しないだろう。

どちらを選ぶのかは、あなた次第だ。

※テキトーとは「雑に仕事をしてもよい」という意味ではなく『自分に与えられた仕事だけを最低限こなしておけばよい』というニュアンス

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