30年間賃金が停滞している国、日本。
それでも物やサービスの価格は上昇を続け、社会保険料も増加の一途をたどっている。働けど働けど手取りが減る日本で、今後豊かに生き抜くためには『ミニマムライフコスト』を極限まで引き下げることが重要になってくる。
ミニマムライフコストとは
『ミニマムライフコスト』という言葉に馴染みがない方も多いだろう。
これは実業家の四角大輔氏が作った概念である。
『ミニマムライフコスト』とは?
「自分や家族が健康的に生活するために必要な最低限のお金」のこと。これさえわかれば、「これ以上は無理して稼ぐ必要はない」ということに気づくのと同時に、ムダな出費こそがもっともハイリスクな行為、という「お金の本質」を知ることもできる。
参考:https://4dsk.co/mb/17
要は「生きるために必要最低限なお金を把握しておけば、無理して働くこともなくなり、その結果ストレスを減らして心穏やかに暮らすことができるんだよ」と言っているのである。
現在の日本は既に、物とサービスで溢れすぎている。本来であればこれ以上モノを買う必要はないのだが、これでは企業が儲からないのであの手この手で消費者の財布の紐を緩ませようと躍起になっているのだ。
だからアパレルメーカーは毎年無理やり流行のファッションを作り出すし、自動車メーカーは新型車を投入する。バンドマンはツアーで全国を周る度に新作のTシャツを販売する。家に袖を通していない『推し』のバンドTシャツが何枚もタンスに埋まっている人も多いのではないだろうか。
しかし自身のミニマムライフコストを意識すれば、「これ以上は無理して稼ぐ必要はない」と意識するので、その結果消費意欲を抑えることができる。
無駄な出費が抑えられれば、無駄な出費分を稼ぐための労働からも開放される。
労働から開放されればストレスが減る。
ストレスが減れば心が穏やかになる。
日々、心穏やかに生きることができれば自分も家族も幸せだ。
1日でも早く『労働』から開放されよう
言わずもがな会社勤めの労働はキツイ、辛い、苦しい。
ストレスが貯まれば頭はハゲるし体調を崩す、最悪の場合、適用障害になる。そうなれば自分も家族も大変な思いをする。
ちなみに好きで自営業をしている人はこの限りではない。自営業者は仕事を楽しんでいる。
会社員がより多くのお金を稼ぐために真っ先に思いつくのが「残業」か「昇進」だろう。
しかし残業代は、ただの時間の消費対価だし(残業代と引き換えに自分の時間を消費しているのでプラマイゼロ)、昇進して管理職にでもなれば多少給料は増えるかもしれないが、残業代はカットされるし、責任は重くなるし、帰りも遅くなるし、休日も仕事に負われる羽目になる。部下のランチ代を奢らないといけない機会も増えるし、付き合いゴルフも増える(出費増)。
平社員よりストレスが増えるので、そのストレスを解消するために多くの消費(酒、マッサージ、自分へのご褒美など)を必要とし、管理職になって手当が増えても結局プラマイゼロか下手したらマイナスだ。
昇給によって得られる対価に対して支払うコストが過大すぎ。だから昇進はコスパが悪すぎる。
私は平社員こそが最強だと思っている。『平社員最強説』
つまり賃金の上がらない日本で、ストレス負荷を減らしながら豊かに暮らすためには、できるだけ固定費=ミニマムライフコストを下げて『労働』から1分1秒でも開放されなければならないのだ。
『固定費』を1円でも削減しよう
人生をより豊かに過ごすためにはミニマムライフコストをいかに下げるかが重要だ。
その為の第一歩は、生活の中の『固定費』を把握すること。
なぜなら、その固定費を支払うために、辛くて苦しい仕事=労働を続けなければならないからだ。
逆に言うと、固定費が少なければ少ないほど、わざわざ辛くて苦しい仕事(労働)を続ける必要がない。
固定費が低いほど、その固定費代を支払うために長時間働く必要がないので、勤務時間を減らしたり、就業日数を減らしたりすることも可能だ。
まずは現在の固定費を整理して、不要な物があれば見直したり、場合によっては解約しよう。
以下の項目を見直すだけで相当固定費を削減できるはずだ。是非やってみてほしい。
- 家のローン→低金利な銀行で借り換える
- スマホ→キャリアから格安SIMに切り替える
- 任意保険→ネット保険に切り替える
- サブスク→大して見てもいないネットフリックスなどは解約
- 医療保険→見直して不要な特約を解約
- 死亡保険→若くて独身なら不要。会社員で既婚・子持ちでも遺族基礎年金と遺族厚生年金が支給されるので解約しても構わない。団信に契約していればなおさら不要。
- 車→小さいほど維持費は安い
- 散髪代→セルフカット(私はいつもセルフ)
もう一度言うが、固定費が多ければ多いほど、その固定費を支払うために働き続けなければならない。極端な話、固定費が少なければ=ミニマムライフコストが低ければ、会社員は無理して残業をしなくてもいいし無理して昇進しなくてもいいのだ。
これが仮に営業職なら、固定費を奨励金で賄うためにお客にペコペコ頭を下げて自分の都合で商品を売り込む必要がない。
『知足』を忘れない
何十年働いても給料は上がらないのに、物やサービスの価格は上昇し、社会保険料も上昇している。可処分所得はどんどん下がっている。
この様な状況下でも以前と変わらぬような消費行動を続けていれば貯金なんかできるわけがない。
固定費=ミニマムライフコストを極限まで削った後は、『知足』を意識しよう。
『知足』とは、みずからの身分をわきまえて、それ以上のものを求めないこと、分相応のところで満足すること。知足を意識すれば消費行動が抑えられるので、無駄な固定費を増やしたり、無駄な出費を抑えることができる。
- 最新のiPhoneが発売される度に買い替えない
- 新車を残価設定型ローンを組んで5年毎に買い替えない
- ライブに行く度にTシャツを買わない
- 似たような服を毎年買わない
- 同性能ならブランド品を選ばない
- 新築戸建てを買わない(土地の価値しか残らないから。どうしても買うなら、中古物件を購入してリノベーションするのがお勧め。又は賃貸で十分)
- 他人と比べない
- 見栄を張らない
まとめ
- 日本の会社員は、何十年働いても給料は上がらないし、物価と社会保険料の上昇で可処分所得は下がる一方
- だから個々の固定費を削り、ミニマムライフコスト全体を下げることが豊かに生きるコツ
- ミニマムライフコストは生きるための必要最小限のコスト
- ミニマムライフコストが低いほど長時間働く必要がない
- 労働時間が減ればストレスも減る
- ストレスが減れば心穏やかに生きることができる
賛否両論あるだろうが、私は1日でも早くネコになりたいと思っているので、この様にミニマムライフコストを意識しながら生活している。
ミニマムライフコストをゼロに近づけるほど、労働しなくてよくなるので、その結果ネコ生活を手に入れることができるだ。(働いているネコを見たことがない)。
「もっと欲しい」を手放そう。
これからの時代は『手放す』ことでより豊かに生きることができるのだ。
手放すものがなくなった方は、次のステップ『自動収益の仕組み作り』へ。