【ブログ】ブログが意外にも好評だから普段何を考えながら書いているのか冷静に分析してみた

blog-think
目次

ブログを書くことをずっと我慢していた

2022年5月、行政書士で独立すると同時に事務所のホームページを立ち上げた。

ホームページのレイアウトは、単に取扱業務とプロフィールだけを掲載する「コーポレートサイト」ではなく、取扱業務に関する困りごとを解決に導くタイプの「オウンドメディア」にしようと最初から決めていた。

ホームページで集客しそして受任につなげるためには、読者の役に立つ良質な記事を量産することが重要になってくる。

読者の役に立つ記事、悩みを解決できる記事でなければ誰からも読まれない。

誰からも読まれないサイトはドメインが育たないので検索をかけても上位表示されない=問い合わせがない=受任につながらない、という図式だ。

投稿する記事の数は多ければ多いほど良いのだが、闇雲に書き続けるのも心が折れそうだったので、まずは1年で100記事書くことを目標にした。

幸い開業当初は(まぁ現在もだが)全く仕事がなかったため、一心不乱に記事を書き続けた。

しかし年末に差し掛かったころ、業務に関する記事を書き続けることに飽きてきた。

この時点で開業から7ヶ月ほどが経ち、投稿した記事の本数は60本を越えていた。

元来文章を書くことは好きなのだが、それは脳内のくだらないボヤキを言語化する作業を指すのであって(このブログのように)、読者(弊所のホームページにあっては、営業許可の申請方法が分からなかったり契約書の書き方が分からずに悩んでいる人)の悩みを解決する作業とは思考法が異なる。だから決して楽しみながら執筆できるものではなかった。

お役立ち記事を投稿している間、息抜きがてらに個人ブログを書きたい衝動には何度も駆られたが「優先順位」が違うと思ってその都度我慢していた。

まずはお金を稼がなければ一家が路頭に迷ってしまうので、個人ブログを書いている場合ではないと思ったのだ。

しかし「自分の書きたい記事を書きたい」欲求がついに抑えきれなくなり、開業した年の瀬に初めて一本のブログを書いた。

せっかく書いたのでたくさんの人に読んでもらいたい。そこでツイッターで記事をシェアしたところ「イイネ」はあまり付かなかったが、あるフォロワーさんから思いもよらないコメントをいただいた。

「さっそく読みました! 文才ありますね。テンポ良い文章で面白かったです!また書いてください!」

これには心が踊った。

このコメントに味をしめた私は、以後業務記事を執筆する合間にブログを書くようになる。

そして開業からちょうど一年の節目に驚くべき事件が起こった。

行政書士で独立してから1年を振り返った記事を書いてツイッターでシェアしたところ、大バズリしてしまったのである。

記事をアップした5月1日、GoogleアナリティクスのPVが1日で1万件を突破した。

さらに記事を読んだ人から次々と嬉しいコメントを寄せられた。自分で紹介するのも恥ずかしいが、以下にその一部を紹介する。

「読み終わってから泣いてしまった」
「あの記事有料にしない?noteで販売したら稼げるよ?」
「開業予定の人がいたから純さんのブログ絶対読んで!って紹介しといたから」
「たくさんに人に読んでほしいと思いました」
「他のブログも全部読みました」

この他にも多数のコメントをもらったが、これ以上紹介すると「痛い人」になるので省略する。上記ツイートのリプライ欄に感想が寄せられているのでよかったら覗いてみてほしい。

このように何気なく書いたブログが大バズリしてしまい、ツイッターの通知が3日間鳴り止まなかった。

さらに調子にのった私は、翌年このバズった記事をリライトしてKindleで電子出版することになる。

Kindleアンリミテッドは、私の本以外にも200万冊が読み放題。しかも30日間は無料です☆彡

こちらに関してはアマゾンの評価(星の数)を見る限り、皆さん高評価を付けてくださっている。

やはり自分の書きたい記事を書くのは楽しいし、コメントをもらえるとなおさら嬉しい。

ブログを書くときにぼんやり考えていること

ブログの反響が良かったことには自分自身が1番驚いている。

そもそも誰かに褒めてもらおうとか読み手に勇気と希望を与えようとか、そんな気高い目標を掲げて書いたわけではなかったからだ。

単に業務記事の執筆の合間に息抜きがてらに書いただけだ。

バズったブログを投稿してから1年以上経つというのにいまだに「ブログ読みました。とても参考になります。ありがとうございます。」と言ったリプライがくる。

「文章力の養成講座とか受けたの?」と聞かれたことがあるが、一度も受講したことがない。

そう言えばいつも何を考えながら文章を書いているのだろう?と気になって自分なりに頭を巡らせてみた。

コレと言った『軸』のようなものは存在しなかったが、以下の3つの「要素」が見つかった。

  1. リズム感
  2. 無駄を削ぎ落とす潔さ
  3. 程よいメッセージ性

これらについて少しだけ補足説明をおこなう。

リズム感

読者に離脱されないためには文章の随所に仕掛けが必要だ。その1つが『リズム感』

単調な文章、稚拙な文章では読み手は直ぐに飽きてしまう。

だから文章にリズム感を加える必要がある。

一定のリズムは読者の鼓動を刺激するので離脱が起きにくい(と勝手に思っている)。

無駄を削ぎ落とす潔さ

「無駄を削ぎ落とす潔さ」とは、真に性格を表した言葉である。

稀に「知的感」をアピールしたいのか、やたらと長ったらしい文章を書く人がいる。
「その理由についてこれから説明しよう」とか
「◯◯しなければならないのではないだろうか」など。

私はせっかちで合理主義でミニマリストだから、無駄なものを極力排除しようとする。その結果、お役立ち記事は結論先行型、余計な装飾語や不要な語尾は潔く削ぎ落とす、この点を常に意識している。

なお、この手法が読者の心を惹き付けているかどうかは不明である。

程良いメッセージ性

最後は「程良いメッセージ性」について。

私は「ちょっと伝えたい事が見つかりその気持ちが高ぶったとき」にブログを書くようにしている。

人によってはブログをもっとカジュアルなものと捉えている方も多いだろう。

「今日はコメダでたっぷりアイスコーヒーを飲みました。量が多くてお腹いっぱいになりました。その後は無印に行って前から欲しかったカーディガンと乳液を買いました。嬉しかったです。」みたいな記事だ。

一方私のブログは読者が読了後に「ふーん、なるほどねー」と言いながらほんのり天井を見上げるような、程良いメッセージを一摘み入れるように意識している。

だからと言ってその後読者にアレコレ考えてもらうようなことは求めていない。一瞬考えてそれで終わり。

読者の心を掴んでその後行動に移してもらおうとか、そういう想いは全く無い。

自分自身がブログを楽しもう

文章を書くことが苦手な人はけっこう多い。

「書き出しから筆が止まって動かない」
「もっと上手に書きたいが表現がいつも子供っぽくなる」とか。

このような人は大抵書くこと自体が目的になっている。

「何か書かなきゃ」という強迫観念が自分の原動力にブレーキを掛けているのだ。

最初は難しいことを考えずに、それこそ日記(ブログ)を書けばいい。どこに行って何を食べたとか。

何本も書き続ければ、次第に無意識に筆が進むようになる。

上手な文章なんて、書くことが楽しくなった後で考えれば良い。(私自身、未だに自分の文章には自信がない)

そもそもブログは楽しくなければ続かない。

読み手を喜ばそうとする前に、自分自身がブログを楽しもう。

気に入ったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
目次