行政書士試験にギリギリ合格するにもセンスが必要
私は2021年の11月に初めて行政書士の試験を受けて、運良く一発合格できた。
行政書士試験は法律系国家資格の中でも比較的難易度は低いと言われる。
とは言え合格率は一桁台の年もあることを考慮すると、やはり難関の部類に入ることは間違いない。
小学校入学から高校を卒業するまで、学校の成績はいつも最下位だった私にとっては、行政書士試験は紛れもなく難関試験だったわけで、合格までには相当苦労した。
ちなみに恥を承知で公表するが私の点数は「184点」(合格最低ラインは180点)だ。
威張って言えることではないが、ギリギリ合格するのも、ある意味センスがないとできない。
私はとにかく「合格することだけ」に重きを置いて一年間勉強した。
そのために重点的におこなったことはこの方法だ。
「択一式の問題を解くときは、肢の全てを記述式に変換する」
記述で一発大逆転
私は市販の模試に16回トライして全て150点前後だった。
何回トライしても150点前後。Twitterでは模試の大量得点を自慢気にアップしている人たちを見て「どうやったらそんなに点が取れるんだろう」といつも不思議に思っていた。なお配点の内訳としては、記述分は毎回ゼロ点。
そこでようやく気が付く。
「こりゃ記述式で点が取れなきゃ何年受けても受からんな」と。
そう、それまで問題と答えをなんとなく暗記してしまっていて、問題の本質を捉えようとしていなかったのだ。
試験本番まで3ヶ月。3ヶ月間で30点アップしなきゃいけない。
その日から、民法と行政法の問題を解く時は「この問題が記述式で出されるとしたらどんな問われ方になるだろう?」と、全ての問題を脳内で記述式に変換させ、そして45文字で答えられるように解いていくスタイルに変更した。
さらにLECの市販の記述式問題集を購入して何回転もした。最初は1文字も書けなくて心が折れまくった。
それでもめげずに解き続けていくと答えをスラスラ書けるまでに成長した。
なお、商法、会社法は実務では超大事だが、範囲は広いし難しい上に5問分しか配点がないから得点効率が悪い。
それならば60点も配点がある記述式に限られた時間をまわしたほうが賢明だ。
因みに私は商法、会社法はけっこう時間をかけて勉強したが1問しか取れなかった。
これなら5問全て同じ番号をマークシートに記入しても同じ1点だったじゃないか、とかなり悔やんだ。
予備校は「商法、会社法は捨てるべきではない」と言うが立場的に捨ててもいいとは流石に言えない。
だから受験生の皆さんは、商法、会社法はそこそこにして、とにかく記述で点を取れるようになってほしい。
私のように法令科目が150点しか取れなくても記述で34点取れれば合格できるのだ。
まとめ
今回紹介した方法を試して点数が伸びてくれれば幸いである。
また合格した暁には是非とも行政書士として独立開業してほしい。
ハッキリ言って「行政書士は最高だ」。
行政書士で開業予定の方は、拙書『LAST HOPE 開業一年目の行政書士が観た景色』を是非読んでほしい。
開業一年目の現実をこれでもか、という程赤裸々に紹介している。