以前のブログで「電話は百害あって一利無しだ」と書いたが、新年早々あらためてこの事を実感できた。
しつこいようだが『電話不要論』をどうしてもまた書き綴りたい。
電話が鳴らない仕組み作りが功を奏した
実は正月早々コロナに罹ってしまい、咽頭炎で声も出せずに1週間ほど寝込んでいたのだが、事務所の電話が一切鳴らないような仕組み作りをしていたお陰で難を切り抜けることができた。
コロナの罹患後、熱は比較的早い段階で引いたのだが、喉が痛すぎて声が全く出せないことが問題だった。
コロナに罹ったことがある方なら分かると思うが、喉にガラスが突き刺さっているんじゃないかと錯覚するほど痛くて、唾液を飲み込むことすらできないのだ。当然会話なんてできる状態じゃない。
だから症状が始まったときは「こんな状態で電話だけはかかってこないでくれよ」と祈ったものだ。
しかしその心配は杞憂に終わった。
私は以前から電話が嫌いすぎてホームページから電話番号を削除していたし、既存のお客様とのやり取りは全てLINEに限定していたので、療養中一回も電話がかかってくることはなかった。
途中、急ぎの案件でやり取りする場面もあったが、全てメールで完結したので一度も声を発することがなく済んだ。
当然依頼者様にも「実はいまコロナに罹ってまして」なんてカミングアウトする必要もなかった。
この様に「電話が鳴らない仕組み作り」をしていたお陰で、コロナに罹った状態でも仕事を進めることができた。
しかし反対に「いつでもお電話ください!」の営業スタイルでホームページにデカデカと電話番号を掲載していたり、些細なことでも対応は「原則電話」の営業スタイルだと、こうはいかなかっただろう。
私は決してホームページに電話番号を掲載している事務所を否定しているわけではない。
事務所の営業方針として依頼者様とのやり取りは原則メールかLINEに限定していた結果、コロナに罹って1週間寝込んでいても仕事に支障をきたさずに済んだ、という事実を報告したかっただけだ。
とにかく今回自分がコロナに罹ってあらためて実感したのは「電話が鳴らない方が絶対ストレスが少ない」ということ。
電話はやはり百害あって一利無しだ。
電話を排除することに躍起になっているきっかけ
実は何故私がここまで日常生活から絶対的に電話を排除しようと躍起になっているかと言うと理由がある。
それは海外旅行をしたいから。
コロナ禍になり3年以上海外には行けていないが、元来私は海外旅行が大好きだ。
海外へ行き異文化の刺激を浴びまくると、内なる戦闘力がアップする実感が得られる。
だから私は海外には積極的に行きたいと思っている。
しかし1人事務所の代表の私が日本を出てしまうと、新規の問い合わせを取り溢す可能性が出てくるのだ。
せっかくホームページを見たお客様から問い合わせをもらっていても「帰国後、空港で携帯の電源を入れたら不在着信が入っていた」ではお話にならない。
だったらファースト・コンタクトをメールかLINEに限定しておけば、インターネットが繋がる場所なら世界中どこにいても仕事ができるじゃないか、失注を防ぐこともできるじゃないか。と考えたわけだ。
この点については実は10年以上前から工作を練っていた。
当時はまだ自動車販売店で勤務しており独立開業は考えていなかったが「海外でも日本にいるのと同様に仕事ができるスタイルが確立できれば最高なのになぁ」と、いつもぼんやりながら考えていたのだ。
と言うのも、海外旅行は楽しいのだが、帰国し携帯の電源を入れた瞬間に不在着信の通知が何件も鳴り出し、旅行気分が一瞬にして台無しになるというお決まりのパターンにいつもうんざりしていた。
海外へはいつも自動車販売店の営業職員と行っていたのだが、帰国後バスに乗り込み各自が携帯の電源を入れた瞬間から「不在通知の大合唱」。そして、帰路への最中は、全職員が揃って不在の順番に折り返しの電話をかけるのだ。
「いや~ちょっと海外に行ってまして、ええ、どうされました?」と。
この光景を見ながら「日本人はなんて真面目なんだろう」と思っていたし、同時にもっと海外へ気兼ねなく行けるようにできないものかな、といつも疑問に感じていた。
このような経験もあって私は開業前からいつかは電話番号を排除してやろうと企んでいたのだ。
海外にいるときでも、依頼者様とのやり取りをメールかLINEに限定していれば、失注を防ぐことができるし、仕事が溜まることもない。何より依頼者様に迷惑をかけずに済む。
このような想いがきっかけとなり、ホームページから電話番号を削除したわけだが、いまのところメリットばかりだ。
あとは、実際に海外旅行へ行って問題なく仕事が完結できれば作戦成功だ。
今回のコロナ罹患を通じてあらためて『電話は百害あって一利無し』を再確認することができたお話でした。