「賃金が上がらない日本で今後豊かに生きていくためにはミニマムライフコストを下げることが重要」と説明したが、お金をかけるべきところには徹底的に投じた方がいい。
時間をお金で買う思考
無駄な消費は抑えるべきだが、なにも「お金を1円も使うな」という事ではない。
投じるべき物やタイミングを見極めて使うことが重要なのだ。
時短アイテム
モニター
例えば、私は最近では仕事用にDELLのモニターを一台新調した。値段は3万円程。今まで15インチのノートパソコン一台で仕事をしていたが、限界を感じて購入。その結果、作業効率が3倍に上がった。2画面だから2倍ではない、3倍だ。
作業効率が3倍なら時間を1/3に短縮できるわけだ。1日3時間、時間を短縮できれば、仮に行政書士の時間単価が5千円だとすると1日15,000円浮くことになる。これなら購入代金を2日でペイできる。
この様に、時短につながる買い物は『消費』ではなく『投資』だ。
これほどノーリスクハイリターンな投資は他にない。
時短につながる買い物はどんどんするべきだ。
パソコン
他にも、パソコン自体が古いと起動に時間がかかるし、プログラムを開く度に何十秒も待たされていては、塵も積もれば山となるので、何時間、何十時間も損をすることになる。
パソコンは、数年置きに最新の物に買い替えたほうが良いだろう。
Microsoft365
いつからかオフィスはサブスクになった。私は古いオフィスのソフト(Office2007)を長年使っていたが、この程ついにサブスク契約をした。
その結果、全てのOfficeが常に最新だし、機能が良いから作業が捗る。
しかもクラウドだから、出先から顧客にデータを送信するために、わざわざ事務所に戻る必要がない。
年間費用はかかるが、作業効率を考えるとこれもコスパの良い『投資』だ。
ソフト関係は、他にもAdobeや電子サインなど、他にも時短につながる物は多いので、徐々に増やしていきたいと思っている。
iPhone(スマホ)
iPhone(スマホ)は、別に最新の物でなくても構わない。
とにかくサクサク動くことが一番重要。
年々iPhoneの値段は右肩上がりで、ハイスペックモデルは価格が25万円近くする。しかしカメラ性能が良いくらいで25万分の元を『時短』で回収できる見込みが無い。つまりハイスペックモデルは『消費』だと思っている。
最新機種が出る度に買い換えないように気を付けなければならない。
家電
時短につながる買い物はまだまだある。
お掃除ロボットのルンバや、食器乾燥機、洗濯乾燥機など。私の知人など「掃除をする時間が勿体ない」という思いが強すぎて、ルンバに動いてもらうためにフローリングには何も置いていない程の徹底ぶりだ。
電熱服
服も物によっては時短につながる。
私は極度の冷え性なので、事務所が寒ければブルブル震えてばっかりで仕事にならない。
先日、Amazonで『電熱ベスト』を購入したのだが、首から胸、腰回りまで高熱で温めてくれるので極寒の冬でも、震えてパソコンのタイピングができないという事はなくなった。
身体を温めることで仕事の作業効率が上がるのであれば、電熱ベストの購入は『投資』。
電熱シリーズは、ベストの他にも電熱毛布、電熱ひざ掛け、電熱靴下など沢山あるので、こちらも徐々に揃えていこうと思っている。
プリンター
事務所のプリンターは、ブラザー製品の『MFC-J6997』を使用している。
A3対応のインクジェットプリンターだ。
開業前に、レーザープリンターとどちらにしようか相当悩んだが、レーザープリンターでA3対応は恐ろしく高価で手が出せなかった。
そこでインクジェットプリンターに絞ったのだが、その中でもインク省エネタイプを選んだ。
通常タイプより3万円近く高かったが、行政書士は恐ろしいほど紙を印刷するので、長く使用する分絶対にインク省エネタイプの方が良いだろうと判断したのだ。
価格は高いが燃費の良いハイブリッドカーを購入するような感じだ。
結果、この選択は大正解だった。
開業から1年経ってようやく1回目のブラックインクを交換した程度だ。優に5,000枚は印刷できるからこれほど燃費の良いインクジェットプリンターは他にないと思う。
特筆すべきは、全く故障が全くない点だ。
故障対応はとにかく時間のロスだ。排紙詰まりだったり、ネットワーク環境の設定がうまくいかなかったりすると、いちいち原因を調べたり、カスタマーセンターに問い合わせしたりすると多くの時間を取られてしまう。
本来の仕事以外で時間を削られるのは本当にバカバカしい。
しかしブラザー製品は故障が現在のところ故障が皆無だ。素晴らしい。
ブラザー製品のプリンターを購入する行為は紛れもなく「投資」だと言える。
ちなみに開業前の読者へ1つだけアドバイスをすると「A4プリンターだけは絶対に止めておこう」。
A3を使う機会は稀にある。
その度に、コンビニへ走るのでは時間の無駄。A3対応は少し値が張るが、こんなところでケチっていても仕方がないので、必要経費とだと思ってA3対応でできるだけ高機能な製品を購入してほしい。
事務所
行政書士として開業するにあたり、経費のかからない自宅開業を望んでいたが子供に部屋を与えた結果、事務所スペースが無くなってしまった。仕方がなく、事務所を借りることにしたのだが、絶対条件が「家から徒歩5分圏内」だった。
通勤時間ほど無駄なものはない。車通勤の方で運転中、英会話や日経ニュースを耳で聞くならまだいいが、景色を見ているだけなら時間を捨てているようなものだ。
だから本当に自宅から徒歩3分の場所に事務所を構えた。朝夕の渋滞に巻き込まれなくて済むし、ちょっと忘れ物をした時など、直ぐに取りに帰れるので最高だ。
浮いた時間は当然仕事に費やし利益を挙げることができる。
通勤時間が1時間以上もかかるような会社員の方は、多少家賃の支払いが発生しても会社のすぐ近くに住むのは有りだと思う。通勤時間を1日に2時間も削減できれば、その分勉強時間に充てられる。一年間も続ければ、難関資格だって受かるかもしれない。
このように自宅から超最寄りの事務所を借りる行為は『投資』である。
まとめ
「時間はお金で買え」とは昔からよく言われているが、全くその通りである。
時短につながるアイテムには惜しみなく『投資』をして、浮いた時間でどんどん利益を挙げよう。