【ブログ】旅を続けながら行政書士をするためには『前頭葉』の活性化が必須だった話

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今から2ヶ月ほど前、地元にそこそこ好きなパンクバンドが来県するという情報を得て、随分と楽しみにしていたのだが、いざ本番が近づくにつれて何故かテンションが下降気味になり、ついには「面倒くさい」という理由が勝ってしまい結局当日はライブハウスへ足を運ばなかった。

「ライブに行けるのに行かない」という選択は、これまでの人生ではあり得ないことで、この結果には正直自分自身が一番驚いた。

また私は香港が好きなのだが、某香港映画が久しぶりに地元の単館系映画館で上映されるという情報を得て、これまた楽しみにしていたのでが、同様の理由を付けて観に行かなかった。

ライブはその日だけの生物だし、映画も単館系インディーズ映画の上映期間は、ほとんどが1週間程度と短い。

だからどちらも行ける時に行っておかなければならないのだが…。

しかし、その重要性を理解しておきながら行かなかった自分がどうも理解できずにいて、その後も「観たい」より「面倒くさい」が勝ってしまった理由を探しながら悶々する日々が続いていた。

ふとした瞬間、あるワードが頭をよぎったので飛び起きてネットで検索してみた。

「面倒くさい 老化」

すると、思っていた通りの答えが見つかった。

「面倒くさい」は、老化減少の初期症状だったのだ。

目次

「面倒くさい」は老化減少の表れ

ここからは精神科医である和田秀樹氏の著書『「感情の老化」を防ぐ本』から引用・抜粋しながらの話となる。

  • 自分から友達を遊びに誘わなくなった
  • 興味のあることが減ってきた
  • すぐにカッと怒るようになった
  • 昔に比べると行動に移すのに腰が重くなった
  • 嫌なことがあると引きずってしまう

これらに該当する人は、感情が老化し始めている。

一般的には老化を防ぐために、適度な運動をしたり、脳トレで脳機能の低下を防いだり、美容整形などで見た目を保持しようとするが、それ以上に打つべき手は「感情の老化防止」「感情年齢を若々しく保つ」ことが重要だという。

そして「感情の老化防止」や「感情年齢」は前頭葉の萎縮と密接な関係があるとのこと。

前頭葉は、思考、意欲、感情、正確、理性など、高度で人間的な感情をつかさどっている。

喜怒哀楽のような原始的な感情ではなく、何かに感動したり、ワクワク・ドキドキといった好奇心やときめきをもったり、やる気を出したり、気持ちのコントロールや切り替えをすることが前頭葉の仕事。

しかし画像診断上では「前頭葉の萎縮」は40代頃から始まり、放置すれば進行が止まらない。

その結果、色々なことにやる気が起きなくなったり、何を見てもやっても感動しなくなったりするのだ。

頭や体は使い続けることで若さを保つことができるので、それをするための意欲が重要」と筆者は続ける。

だからこそ、「感情の老化を防ぎ」、「感情年齢の若返りを図ること」こそが心身の健康の維持や生き生きとした人生を送るための最重要ポイントだと。

なるほど、私が推しのライブや好きな香港映画を観に行かなかったのは、前頭葉が萎縮しはじめたからかもしれない。

歳は40代前半、年齢も合致しているじゃないか。

『ライフシフト』人生100年時代においては、働ける時間は残り30年以上もある。

ここで前頭葉が萎縮してしまって、何もかもやる気が起きなくなっては非常に困る。

子供も育て上げる義務もあるし、旅行にも行きたいし、なにより行政書士事務所だって開業したばかりだ。

だから、これからの人生は前頭葉の萎縮を遅らせるための努力を全力でおこない、かつその努力を継続しなければならない。

感情の老化を防ぐためのポイント

前頭葉の萎縮を防止するためには=「感情の老化」を防止しなければならない。

著書の中から、感情の老化を防ぐためのポイントいくつか紹介しよう。

自分が楽しめることを最優先に

周りに気を遣ってばかりで、本当に自分がやりたいことを我慢しているのはもったいない。

遠慮は美徳じゃない、時には自分最優先で生きてみよう。

一人で映画を観に行く予定だったが、友人から飲み会のお誘い。

あまり気が乗らない飲み会はズバッと断り、一人でじっくり観たかたった映画を存分に楽しもう。

最初から答えを求めすぎない

失敗しない範囲のことだけをしていたのでは感情老化が進むばかり。最初から結果を決めつけず、答えを求めずに行動することも大切。
特に男性は女性よりも保守的な傾向が強いので、行動力が必要。

はじめてのことにトライする

行ったことのないレストランで食事をする、歩いたことがない道を歩いてみる、普段は使わない食材を用いて料理をする。
はじめて体験する出来事は前頭葉に刺激を与え、気持ちをリフレッシュしてくれる。

確かに、外食はだいたい馴染みのお店に落ち着いてしまう傾向がある。

ときにはキタナシュランの様な外観のお店に飛び込んで見る勇気も必要かもしれない。

仕事でもそうだ。

行政書士の業務は依頼を受けてから、調べ始めることがほとんど。

だから受任するたびに冷や汗を掻きながら必死に仕事を進めていくことになるだが、その結果、慣れた仕事だけを選ぶようになりがち。

これは専門性を高める意味ではいいのかもしれないが、私のような新人行政書士(執筆時)なら、未経験の業務を数多くこなしてから専門特化しても遅くはないだろう。

ちょっとリスキーなことにも挑戦してみる

投資やギャンブルなど、多少のリスクがあることに挑戦すると、脳は刺激を受けてフル回転。
この刺激と興奮が前頭葉の働きを活発にして感情老化を吹っ飛ばしてくれる。
100円程度のロトくじやナンバーズ程度であれば楽しみの幅も広がる。

投資も前頭葉に刺激を与えるためには良いかもしれない。

少額投資非課税制度『NISA』は、株を通して世界経済全体を目を向けることになるので必然的に脳をフル回転させなければならないし、つみたてNISAであれば資産形成もできるので一石二鳥だ。

投資やギャンブルに限らず、新しい趣味サークルや団体に入会してみるのも良いだろう。

知り合いが一人もいない世界に飛び込むのは勇気が要るが、前頭葉が刺激される。

恋する気持ちを味わってみる

恋愛は感情の若さを保つ特効薬。
恋愛をすると、性ホルモンが増え、感情が刺激されて前頭前野が活性化するので、男女問わず心身ともに若返る。
リアルな恋愛感情でなくても、歌手や俳優に夢中になったり、小説の主人公に恋をするのもいい。
疑似恋愛でも性ホルモンは確実に増えアンチエイジング効果があるから、いくつになっても恋する気持ちを忘れてはいけない。

美味しいものを食べる

脳を喜ばせ、脳の若さを保つのに1番良いのは幸福な体験をすること。
美味しいものを食べたり思い浮かべたりすると前頭葉は大いに刺激され、確実に活性化する。

20代、30代と比べると食べられる量が随分減ったなあ、と感じる。

当時はご飯は大盛りは当たり前だったが、最近では並盛でもけっこう苦しい。食べ放題なんて絶対にもとを取れない。

また、少ないながらも外食の回数を重ねたことで舌が若干肥えてしまった。

若い頃なら『安い・量が多い』が正義だったが、最近は量を食べることができないので「多少高くてもいいので美味しいものを食べたい」と思うようになった。

美味しいものを舌に入れた瞬間は脳汁が溢れ出る。

このときの感動体験はいつまでも覚えているものだ。

味は再現できないが、いつ・どんなお店で・誰と・どんなシチュエーションで食べたのか、はけっこう覚えている。

だから美味しいものを食べる行為は、前頭葉を活性化させるのだ。

外見を整える

心も体も感情も、若々しくいたいと思うなら、まずは外見から変えていこう

会社勤めの頃は、朝起きると、否が応でも顔を洗い、髪をセットして、ネクタイを締めてから家を出なければならなかった。

しかし行政書士で独立してからは、自宅と事務所が近距離にあり、また打ち合わせが無い日はわざわざ身なりを整える必要がないため、髪はボサボサ、スウェット姿で事務所まで移動することが多い。

そして、そんな身なりの日は誰にも見られたくないと思うから、余計に内に閉じこもってしまう。

著書によれば、昔は「心のありようは内面から湧き出るものだ」と考えられていたが、現代の行動療法や認知科学の世界では「人の心のありようは、外側から判断される」という考え方が強まっているとのこと。

つまり、人は行動によって心のありようが変わり、それに伴い体の状態も変化する

自発的に行動することで、脳や体を元気にすることができるのだ、と。

だから「打ち合わせが入っていないから身なりを整えなくていい」と考えるのではなく、「打ち合わせが入っていないからこそ、無理矢理にでも身なりを整えて自宅を出れば、人に会いたくなるでしょ(人に会うことでビジネスチャンスが生まれる)と伝えたいのだろう、私はそう解釈した。

旅に出れば前頭葉が活性化される

私は、別のブログで「猫のように毎日を自由に過ごしたい」と綴っている。

本記事を要約すると、毎日あくせく働くのではなく、猫のように毎日縁側で日向ぼっこでもしながらのんびり暮らしたい、という趣旨だ。

この部分だけを切り取ってみると「前頭葉の萎縮にまっしぐらじゃないか」と突っ込みたくなるだろう。

しかし私の目標は、実はもう1つあって、それは『旅をしながら仕事をすること』。

私は元来旅行好きで、日本はもちろん世界中を旅してみたいと思っている。

もちろん仕事をしなければ食べていけないので『旅をしながら仕事ができること旅先で仕事が完結できること』が大前提となる。

猫生活と旅の2つは相反するのだが、私にとってこの2つはどちらも重要だ。

そもそも旅を出るためには、猫のように毎日のんびりと過ごせるほどの余裕(お金と時間)がなければならない。

だからまずは、猫生活を実現させなければならない、という図式になるのだ。

なお、猫✕旅、の下地作りは随分前からおこなっている。

「卵が先か鶏が先か」理論のようだが、私は前頭葉を活性化させるために旅に出たいのではなく、旅に出た結果、前頭葉が活性化されることを目指している。

しかし、前頭葉が衰えてしまっては、おそらく旅に出ようという意欲そのものが減退してしまう。

だからいまのうちから前頭葉の萎縮を食い止めるための努力を始めなければならないのだ。

まとめ

  • 前頭葉は人間のやる気の根幹部分
  • 前頭葉の萎縮は40代から始まる
  • 旅をしながら仕事をしたい
  • しかし前頭葉が萎縮すると、旅に出ようという意欲そのものが減退する
  • だからいまのうちから前頭葉の萎縮を食い止めなければならない

今回は、推しのライブに行かなかった理由を自己分析したことをきっかけに、前頭葉という人生後半を豊かに生きるためのヒントに出会った話をしてきた。

周りを見渡してみると、私の知人の60代、70代の成功している人たちは皆、元気で、好奇心が旺盛で、よく食べ、よく笑い、そしていつも飛行機に乗っていてじっとしていない。

そんな人には運気が集まるので、その結果、好循環のスパイラルが止まらない。

彼ら彼女らの前頭葉は、きっと20代の頃から衰えていないのだろう。

「ライフシフト」人生100年時代。

人生の後半を豊かに生きるためのヒントは『前頭葉の活性化』にあった。


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