大人になっても子供の頃と同じように、遊びに夢中になれる人は少ない。
しかし、元日本マイクロソフトの社長成毛眞はいくつになっても遊びに全力だ。
彼は週末を、人生を、全力で遊び倒すために生きている。
成毛氏の思考は痛快だ。
内容で記憶に残っている箇所を要約してみる。
- 仕事で成功できるかどうかは努力じゃない、全て運だ
- 運なんだから頑張っても無駄だ
- 40過ぎて平社員ならこの先管理職にはなれない。後はテキトーにやっとけばいい
- 会社員なんて頑張っても給料が上がらないんだから働いている「フリ」だけしとけばいい
- 定年間近なら息を潜めるように生きて、波風立てずに定年まで逃げ切れ
- そして週末を遊び倒せ
- 週末を遊び倒すために平日は仕事をキープしておけ
どストレートすぎる。
確かに、会社員が係長→課長→部長、とトントン拍子で昇進していたのは90年代までだ。
現在は定年まで勤め上げても管理職になれない人が半数以上とも言われている。
そもそも管理職になったところで大して給料も上がらない上に、ストレスまみれで頭がハゲるかメタボになるか鬱になるかの、いずれか又はその全てなのだからメリットは薄い。
「だったら、仕事はそこそこにセーブして残りの人生はトコトン楽しもうぜ」というのが成毛の主張だ。
以前仕事で相当追い詰められていた知人がこう言っていた。
「俺は働くために生きているんじゃない」。全くその通りである。
私は、大人になるにつれて「遊ぶ」楽しさは徐々に自然に失われていくものだ、そう決め込んでいたが彼の著書を読んで、今一度「本気で」遊ぶ時間が必要だと感じた。
成毛は『ファイナルファンタジーオンライン』にはまりすぎて一時期全く出社しない時期もあったらしい。
「社長、いつになったら会社に出てくるんですか?」と。
成毛氏の歳で周りが見えなくなるほどオンラインゲームに夢中になれるのは凄い。
確かに営業職でも、トップセールスほど遊び人が多い。遊ぶから知識は増えるし体験も増える。だから言葉に説得力が増すのだろう。
日本人は真面目だから、つい仕事を頑張っちゃう。まして40代はまだまだ働き盛りだからなおさらだ。
だからこそ彼の「遊び」を意識する思考法や、強制的に遊ぶ時間を確保しようとする姿勢が重要なのだ。
私はこの記事を書いている現在、独立開業間もないのでこれからもがむしゃらに働くつもりでいる。
しかし会社員で同年代の方、これからは成毛氏の思考法を取り入れて「仕事はそこそこ遊びは全力」にシフトしてみてもよいのではないだろうか。