私は情報収集を目的として、主に行政書士の先生方をX(旧Twitter)でフォローしている。
そんな先生方のツイートを見ていると、たまにこんなものを目にすることがある。
- 行政書士で開業予定と名乗る人が突然事務所に訪問してきた
- 「行政書士で開業予定です。アドバイスください」と突然ツイッターDMがきた
私はこの様なツイートを見ながら「こんなこと実際にあり得ないだろう」と半信半疑でいたのだが、つい先日自分の身にも同様の出来事が起こったので驚いた。
夜中に突然「行政書士の開業について相談にのってほしい」というメールが届いたのだ。
全く見知らぬ人から突然こんなメールが届いたので、正直最初は新手の詐欺じゃないかと疑ってしまった。
しかし文面から推測すると、どうも詐欺ではないような気がして「メールでなら質問にお答えします」と返信をした。
するとしばらくすると返信がきた。
「行政書士試験には合格したが開業に今一歩踏み出せない」という相談内容だった。(プライバシー保護のため多少ぼかしている)
文面をじっくり読む限り、詐欺ではなかった。
疑ってしまって大変申し訳ない。
私は、相手の方の性別や年齢、性格やバックグラウンドが分からなかったので、スマホで文面を作成する時にフリックする指が動かなかった。
それでもせっかく私に相談してくれたのだから、少しでも期待に応えたいと思い、私の経験とアドバイスを精一杯に詰め込んだ文章を作り、最後に送信ボタンを押した。
しばらくすると相談者から「感謝の言葉」と「これからの意気込み」について書かれた返信があり、相談はそこで終了した。
実にたった1回のキャッチボールだった。
私は過去の経験を元に、脱サラ行政書士独立開業の素晴らしさ、楽しさ、苦しさ、辛さ、など全て包み隠さず伝えているつもりだが、その目的は決してお金儲けなんかではない。
お金儲けが目的なら、とっくに怪しいサロンを主催して会費をふんだくっている。
私がブログで発信する目的は「会社員で心が疲弊している人を1人でも救いたい」これだけだ。
私は42歳になる年に、行政書士の資格を武器に独立開業して、20年間続けた会社員という『奴隷生活』から開放された。
そのおかげで現在は、自分の人生を毎日噛み締めながら充実した毎日を送れるようになった。
控えめに言わずとも、奴隷時代の1,000倍は幸せである。
「会社員を今すぐにでも辞めたいがなかなか辞められない」そんなジレンマを抱えながら生きている人は多いと思う。
私はこの様な方々に向けて、Twitterやブログで行政書士独立開業の素晴らしさを伝えている。
だからと言って耳障りの良いことばかりを発信していない。
私のTwitterアカウントをフォローしている方ならご存知だろうが、仕事がない日は仕事がないとつぶやいているし、自宅のトイレのウォシュレットが壊れて交換しなければならないけど金がなくて超ピンチなことなど、苦しい実情も包み隠さず発信している。
私は自分が会社員を辞め、個人事業主として独立開業してはじめて「会社員がいかに奴隷的な身分であったか」、「いかに搾取され続けていたか」を実感することができた。
現代社会に奴隷制度は絶対にあってはならない。
だから私は自分なりの方法で、奴隷制度からの脱出方法(できるだけローリスクな方法)もブログで発信している。
読者が私の考え方に共感し、実際に行動に移すことで(例え行政書士独立開業でなくても)環境が変わる、その結果、現在よりも心が豊かになる、そうなれば恋人や家族など周囲の人たちもみんな幸せになる。
これが私がブログでメッセージを発信する究極の目的だ。
おそらく私に相談のメールを送ってくれた方は、けっこう緊張したのではないかと思う。
場合によっては何日も前からメールを作っては消し、を繰り返したのかもしれない。
見ず知らずの行政書士に自分の悩みをメールで伝えて、返信をもらおうと言うのだからそれは緊張するだろう。
それでも彼(または彼女)は勇気を出して、メールを送ってくれた。
私はその行動力を最大級に称賛したい。
別の記事でも書いているが、私は現在『別収益の仕組み』があるおかげで、開業から今日まで行政書士事務所を運営できている。
この『仕組み』を作るキッカケとなったのは、随分前にネットでたまたま見つけた、ある1人の社長との出会いだった。
その方のやっている事業モデルがあまりにも気になり、居ても立っても居られなくなり、掲載されていた番号に突然電話をかけたのだ。
そして直ぐにアポを取り、飛行機に飛び乗り話を聞きに行った。それが全ての始まりだった。
あのとき電話を1本かける勇気がなかったら、現在の私は存在していない。
たった1本の電話、たった1通のメール、その小さな一歩を踏み出す勇気がある人なら、きっと行政書士で独立しても成功するに違いない。
結局、どんな商売をするにしても成功するか否かは『行動力』が全てなんだ。