【ブログ】何も触っていないのに走行中にハザードランプが高速点灯。車をぶつけたら断末魔の叫びをあげ始めた

私は行政書士で独立する前に、自動車販売店で約15年働いた経験がある。

だから車の大抵の不具合や事象は見てきたつもりだ。

しかしこんな私でも、目を疑うほどの不具合を一度に多数経験してしまった。

それも自分の車で。

目次

バッテリーあがり1回目

いつもの通り、車に乗ってでかけようとしたところ、スマートキーが反応しない。

「あれ?電池が切れたのかな?」

仕方がないので、ドアノブに鍵を直接差し込んでロックを解除した。

そしてプッシュエンジンスタートを試みたところ、車がうんともすんとも言わない。

「あーバッテリーあがりかぁ」

前回バッテリーを交換したのはいつだったかな?

どれどれ?

「えっ3年前やん」

寿命と言えば寿命であるが私はこれまで5年毎に交換していたので随分早い気がした。

しかしあがったものは仕方がない。

バッテリーを復活させなければ仕事にならんのでJAFを呼んでなんとかエンジン始動に成功。

原因はやはりバッテリーあがりだった。

JAF「バッテリーの数値がかなり低いですよ」

それなら仕方がない。この足で近所のカー用品店へバッテリー交換へ行く。

「18,000円ですね」

くそお、背に腹は代えられん。換えるしかない。

こうして2万円弱を支払ってバッテリー交換は無事に終了。

これで明日から安心して乗れるぜ。

しかし、ここから不思議な出来事が次々と起こる。

突然盗難防止警報が突然鳴り響く

バッテリー交換を終えて自宅へ戻り、車を停車。

ロックをかけて、歩いて自宅へ入ろうとした瞬間に突然私の後ろから、大きな警報が鳴り響いた。

「ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!」何度も。

えっ?と思い振り返るとどうやら私の車から盗難警報が鳴っている。

どういうことや!?

走って車に戻りエンジンを始動する。

盗難警報をストップするときはエンジンをかければよい。ここは落ち着いて対処。

しかし普通にロックをかけたのに、盗難警報が作動するっていったいどうゆうことなんや?

また鳴り出しても近所迷惑になるしなあ。

どうしようか。

考えた結果、自宅に近い駐車場へ停め直すことにした。

先ほど駐車したのは、2台契約している駐車場のうち、遠い方だったのだ。

「近い方ならまた警報が鳴っても気が付くし、直ぐにまた駆けつけてエンジンを始動することができる」

こう考え、自宅から近い方の駐車場に停め直す。

そして自宅に戻りしばらくすると、また警報が爆音で鳴り響いた。

「ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!」

絶対俺の車やんか!なんでや!?なんでなんや!?

こう言いながら慌てて自宅を飛び出し走って車へ駆けつけまたエンジンを始動させ警報を止める。

心臓バクバクだ。

なになに?いったい俺の車に何が起こってるんだ?

落ち着け、落ち着け俺、いったん冷静になるんだ。

「ロックをかけると、原因は分からないが盗難警報が鳴り出すわけだろ?」

それならロックをかけなければ盗難警報は作動しない。

「そうだ、車を停めてロックをかけなければいいんだ」

しかしロックをかけずに車を停めておくのは防犯面で厄介である。

車の中には車検証やETCカードもあるから、車を離れる度にこれらを外に持ち出さなければならない。

こんな不便なことあるのか。

しかしロックをかけると何もしてないのに盗難警報が鳴り出すので、ロックをかけないという選択肢しか残されていない。

腹が立つほど不便だが、この時から車を離れるときは必ず車検証を小脇に抱えるようになった。

仮説は間違っていなかったようで、ロックをかけなければ盗難警報が鳴り出すことはなかった。

バッテリーあがり2回目

バッテリーを交換した3日後、車に乗り込もうと思ったらまたスマートキーが反応しない。

「おいおいまさか…」

またドアノブに鍵を直接差し込み車の中に乗り込む。

プッシュエンジンスタートを試みるもうんともすんとも言わない。

「えっまたバッテリー?常談じゃない。3日前に新品に交換したばかりだぞ」

くそぉなんでや!?なんでなんや!?

いくら考えてもわからないし、とりあえず今の状況をなんとかしなければ外出できない。

仕方がないのでまたJAFを呼ぶことにした。

「またあんたかよ」

JAFからこう思われるのが嫌だったが、急いででかけなきゃいけないので思い切って電話をかけた。

夜にも関わらずJAFの方が直ぐに駆け付けてくれて、バッテリーをつないいでエンジンを始動してくれた。

原因はやはりバッテリーあがり。

どうもどこかで漏電しているらしい。

しかし車の停車中はヘッドライトはちゃんと消しているし、ルームランプだってドアを開けたときだけ点灯するようにしてある。

おかしいなあ。なんでバッテリーがまた直ぐにあがったんだろうか?

こう考えながら、急ぎの用事があったので車に乗り込み走り出した。

そこで目を疑う光景を目にする。

ドア開いてますよランプが高速点灯

なんと走行中に「ドアが開いてますよ」の警告灯が高速で点灯しているじゃないか!

ピカピカピカピカピカピカピカピカ

連動してルームランプもピカピカ点灯。

いやいやいやいやいや

ドア閉まってますから!全部さあ!

「ドア全部閉まってるのになんでドアが開いてるよって警告灯が点灯するの?それも高速で!」

理解不能である。

15年間自動車ディーラーで勤務したがこんな不具合は一度も見たことがない。

しかしバッテリーがあがる原因が判明した。

ドアが開く(実際は全部閉めてるけど)→連動してルームランプが点灯する→バッテリーがあがる。

これだ間違いない。

実際はドアを全部閉めてるけど、車がドアの一部が空いたと勘違いしてルームランプが点灯するんだ。

それなら話は簡単だ。

ルームランプのスイッチを全て完全オフにすればいい。

運転席とトランクルームのスイッチランプをオフにした。

「これでもうバッテリーがあがることはないだろう」

しかし一体なぜドアを全部閉めているのに、車がドアが開いたと勘違いする=同時にドア警告灯が高速点灯するのだろう?

わかった、あれしかない。

車をぶつけていた

話は遡ること1週間前に遡る。

某駐車場のA出口から出ようとした時に、えらく道が混んでいてそれでいて誰も割り込ませてくれなかったので、せっかちな私はバックしてB出口から出ようと車をバックさせた。

その瞬間、「ドガーンッ!」と大きな音を立てて盛大に車の後部をぶつけてしまったのだ。

その時は、大きな音のわりにテールレンズカバーが割れただけなので「カバーだけ後で交換すればいいわ」と、特に気にしていなかった。

しかし冷静に考えると、ドア警告灯の高速点灯はこれしか考えられない。

ぶつけた衝撃で車体にひずみが入る→車体にひずみが入っているので、ドアが(一見)閉まっているように見えても走行中にガタガタ隙間が生じる→ドアが開くのと連動してルームランプが点灯→バッテリーあがり

これなら盗難警報が作動した原因も察しが付く。

実際はドアを閉めているけど、勝手に開けられたと車が勘違いして警報が鳴り出すのだ。

かくして車をぶつけたことが原因で、バッテリーがあがる原因が判明したのである。

バッテリーあがり3回目

盗難警報が勝手に作動する原因はロックをかけるからだ。それならロックをかけなければ警報は作動しない。解決。

バッテリーがあがる原因は車をぶつけたことが原因でひずみが入り、ドアを閉めているけど開いてると勘違いして連動してルームランプが点灯するからだ。それならルームランプを全てオフにしておけばいい。解決。

ところが、である。

摩訶不思議な現象はまだまだあった。

バッテリーがまた上がったのである。

ロックもかけていない!ルームランプスイッチもオフにしている!それなのに何故!?

3度目のJAFを呼んで、エンジンを始動。

やはりバッテリーあがりだった。

この車は俺を完全におちょくっている。

こうなりゃ徹底的に戦ってやる。

何か他に原因があるとはずだ。

絶対に原因を突き止めてやる。

JAFのお兄さんが帰った後で、私は車の前で腕を組んで座り込んだ。

20分ほど経つと、とんでもない光景が目の前で起きた

ハザードとヘッドライトが高速点灯

なんとハザードランプとヘッドライトが高速点灯し始めたのだ!

エンジンをかけていないのに!

ハザードランプのスイッチを押していないのに!

ヘッドライトをオフにしているのに!

まさに断末魔の叫びである。

車が悲鳴をあげている。

一体俺の車に何が起こっているというのか。

「何もしてないのに停車中にあらゆるライトが点灯し続ければそりゃバッテリーもあがるわな!」

悲劇は続く。

なんと走行中も、ハザードランプとヘッドライトが高速で点灯し出したのである。

「勘弁してぇ~!!!」

後ろの車があり得ない距離で車間距離を空けている。

そりゃ気味が悪いよ。走行中にハザードが高速点灯してるんだもん。

前の車が道を譲る。

そりゃそうだ高速でヘッドライトをパッシングしているんだもん。あおり運転で通報されなくてよかった。

皆さんほんとゴメンナサーイ!

車を停めたらボンネットを開けるがセット

ここまで車にコケにされたことは人生一度もない。

盗難警報は勝手に鳴る、ドア警告灯が高速点灯する、停車中・走行中関係なくハザードランプとヘッドライトが高速点灯する。

もうむちゃくちゃだ。

しかしこれらの不具合に出会い、バッテリーあがりを防止する最後の策を思い付いた。

そう、バッテリーのマイナス端子を外すのである。

バッテリーをマイナス端子を外すと、停車中に勝手にハザードやヘッドライトが点灯することはない。

しかし走行中に高速点灯することは防ぎようがない。

もう私の車は息を引き取る寸前である。

買い替えるしかないのだが、次の車がくるまで今の車に乗るしかない。

なので、この日から駐車する際は、まずボンネットを開けてバッテリーのマイナス端子を外し、車検証とETCカードを小脇に抱えてその場を離れるという生活が始まった。

コンビニなんかは直ぐに用事が済むからいいけど、待ち時間の長い病院に行くときなんかは必ずボンネットを開けなければならない。

はたから見ると、あいつは一体何をしているんだ?と思っているに違いない。

代車ゲット

ボンネット生活は1週間続いたが、さすがに限界を感じて車屋さんに代車を用意してもらった。

そりゃそうだ、あんな生活いつまでもできるわけがない。

思い返すと、盗難警報が鳴り響いた日から摩訶不思議な出来事が次々と起こった。

その度に走り、汗をかき、対処してきた。

しかしもうこの車とはお別れだ。

随分と御主人様をおちょくってきた生意気な車だったが、いざ廃車にするとなると幾分寂しい。

今までありがとうな。

天国でもあっと驚かす不具合で新しいオーナーを翻弄させてやってくれ。

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